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9月のApple新製品、性能より「値段」が怖い? AIブームのメモリ不足はどこまで影響するのか

AIデータセンター需要によるメモリ不足は、iPhoneやMacの価格へどこまで影響するのか。Appleの決算説明、DRAM・NAND価格予測、新製品の価格をもとに考えます。

Apple / MacApple新製品性能より値段が怖い?AIブームのメモリ不足はどこまで影響するのか
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9月9日のAppleイベントが、いよいよ近づいてきました。

新しいiPhone。

Apple Watch。

AirPods。

そしてすでに発表された新しいMac miniやMac Studio。

今年の9月は、かなり多くのApple製品が登場することになりそうです。

もちろん性能がどう進化するのかも楽しみです。

でも今年、個人的にもう一つすごく気になっていることがあります。

値段です。

というのも今、世界的にメモリの供給がかなり厳しくなっています。

その大きな理由の一つが、AIデータセンターです。

ChatGPT、Gemini、ClaudeなどのAIがものすごい勢いで普及する一方、その裏では大量のメモリを搭載したAIサーバーがどんどん増えています。

その結果、

「AIの進化はすごいね」

と喜んでいたら、そのAIブームの影響で次に買うiPhoneやMacまで高くなる。

そんなことが起き始めているのかもしれません。

Apple自身も「メモリ価格はさらに上がる」と話している

これは単なる噂ではありません。

Appleは2026年7月の決算説明で、メモリの調達コストについてかなり具体的に触れています。

当時CEOだったティム・クック氏は、6月期には3月期よりメモリコストが上昇し、9月期にはさらに高くなると説明。

さらに9月以降についても、市場のメモリ価格上昇がAppleの事業へ与える影響は大きくなっていくとの見方を示しました。

つまりApple自身も、

メモリ価格上昇の影響を受けている

ことを認めています。

世界最大級の部品調達力を持つAppleでも避けられない。

ここが今回ちょっと怖いところです。

なぜAIデータセンターでメモリが足りなくなるの?

AIというと、NVIDIAのGPUを思い浮かべる人が多いと思います。

でもAIサーバーに必要なのはGPUだけではありません。

大量のデータを高速で処理するために、非常に多くのメモリも必要になります。

その中でもAIサーバー向けのHBMなどは特に需要が強く、Samsung、SK hynix、Micronなどのメモリメーカーにとって非常に重要な製品になっています。

当然、工場の生産能力には限界があります。

利益率の高いAIサーバー向けメモリへ生産能力を振り向ければ、スマートフォンやパソコンなどで使う一般的なメモリの供給にも影響が出ます。

実際、調査会社TrendForceは2026年第3四半期について、従来型DRAMの契約価格が前四半期比13〜18%、NAND Flashも10〜15%上昇すると予測しています。

その背景の一つとして、AIサーバーや大規模データセンターからの需要を挙げています。

AIブームって、クラウドの中だけで起きている話じゃないんですよね。

巡り巡って、僕たちが買う普通のパソコンやスマートフォンにも影響してきます。

すでにMacでは影響が見え始めている

Apple製品でも、影響はすでに出始めています。

2026年はMac mini、Mac Studio、MacBook Airなどで供給が厳しくなっていると報じられてきました。

Apple関連の情報で知られるMing-Chi Kuo氏も、メモリ不足自体は現実に起きており、Appleがメモリ供給量を前提として製品の生産計画を調整しているとしています。

つまり、

「これから影響するかもしれない」

という段階ではなく、

すでにAppleの生産やコストへ影響している

と見るほうが自然です。

じゃあiPhone 18はいくらになる?

ここが一番気になります。

ただし、2026年9月3日時点では新しいiPhoneの正式価格はまだ発表されていません。

9月9日のAppleイベントまでは、ここから先は予想です。

複数のアナリストは、iPhone 18 Proシリーズの価格が現在より上昇する可能性を指摘しています。

報道によって幅はありますが、200〜300ドル程度の値上げ可能性まで予想されています。

もちろん、本当にそこまで値上げされるかは分かりません。

Appleには巨大な調達力がありますし、他の部品コストを下げたり、自社の利益率を調整したりして、メモリ価格上昇の一部を吸収することもできます。

だから、

「メモリが上がったからiPhoneもそのまま同じだけ値上げ」

という単純な話ではありません。

それでも今年のiPhone発表では、スペック表と同じくらい、

価格表を見る瞬間

が気になりそうです。

Mac miniもMac Studioも安くはなかった

そしてiPhoneだけではありません。

Appleが8月25日に発表した新しいMac miniは899ドルから。

Mac Studioは2,499ドルからとなっています。

AI性能は大きく強化されていますが、Macを買う側としては性能だけではなく価格も当然重要です。

メモリやストレージを増やしていけば、Macはもともと価格が大きく上がります。

そこへ世界的なメモリ価格上昇まで重なる。

これからMacを買う人にとっても、しばらく気になる状況が続きそうです。

AIを使えば使うほど、自分のパソコンが高くなる?

ちょっと面白いというか、皮肉なのがここです。

僕自身、今は以前より圧倒的にAIを使っています。

ChatGPTも使う。

AIエージェントにも仕事をしてもらう。

コーディングでもAIを使う。

これからもっとAIを使うと思います。

世界中で同じことが起きれば、当然AIデータセンターはもっと増えます。

すると大量のGPUとメモリが必要になる。

そのためにメモリメーカーがAI向けの生産を増やす。

結果として、普通のパソコンやスマートフォン向けメモリの価格が上がる。

つまり極端に言えば、

AIを便利に使えば使うほど、次に買うMacやiPhoneが高くなるかもしれない。

なんとも不思議な状況です。

Appleは強い調達力でどこまで耐えられるか

ただ、Appleには他社にはない強みもあります。

年間で膨大な数のiPhone、Mac、iPadを販売するAppleは、世界でも最大級の半導体購入企業です。

長期契約や大量発注などを使い、これまでも部品を比較的安定して確保してきました。

Ming-Chi Kuo氏も、AppleとTSMCは数か月先まで供給状況を見ながら綿密に生産計画を組んでいるとしています。

だから一般のPCメーカーとまったく同じように、突然メモリがなくなって製品が作れなくなるとは考えにくい。

ただしApple自身がメモリ価格上昇について言及している以上、さすがのAppleでも影響を完全には消せないのでしょう。

問題は、

そのコストをAppleがどこまで吸収して、どこから製品価格へ乗せるのか。

ここです。

9月9日は「価格」にも注目したい

9月9日のAppleイベントでは、新しい製品がいろいろ出てきそうです。

iPhone 18 Pro。

iPhone 18 Pro Max。

初の折りたたみiPhoneと噂されるiPhone Ultra。

Apple Watch Series 12。

Apple Watch Ultra 4。

AirPods 5。

そして9月には、すでに発表されたMac miniとMac Studioも発売されます。

今年はかなり賑やかな9月になりそうです。

もちろん、

「カメラがどう進化した」

「チップが何%速くなった」

「AI性能が何倍になった」

という話も楽しみです。

でも今年はそれと同じくらい、

「で、いくらなの?」

が気になります。

AIがApple製品をもっと便利にする。

その一方でAIブームが世界中のメモリを奪い合い、そのApple製品自体を高くする。

2026年のAppleイベントは、そんなAI時代らしい状況の中で迎えることになりそうです。

9月9日。

新製品を見るのはもちろん楽しみ。

でも価格が表示される瞬間は、ちょっとドキドキしながら見ることになりそうです。

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今回の主な情報源

※製品仕様・価格は発表時点の情報です。

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