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ジョン・ターナス新CEOでAppleはどう変わる? AIの遅れと「ハードウェアのApple」に期待したい
John Ternus新CEOのAppleは、AIの遅れと中国への生産依存という課題にどう向き合うのか。ハードウェアエンジニア出身CEOのもとで、AI時代のApple製品に期待したいことを考えます。
りんご好きringozuki.comAppleのCEOが、ティム・クック氏からジョン・ターナス氏へ交代しました。
クック氏がCEOに就任したのは2011年。実に15年ぶりとなるAppleのCEO交代です。
個人的に今回の交代で一番気になっているのは、やっぱりAIです。
ここ数年のAppleを見ていると、OpenAIやGoogleなどと比べてAIで出遅れた感は否めません。
その差をターナス新CEOのAppleがどこまで取り戻せるのか。
そしてもう一つ、ものすごく楽しみにしていることがあります。
ターナス氏は、Appleのハードウェアを長年作ってきたエンジニアです。
AI時代にAppleのハードウェアがどう変わるのか。
実はこっちのほうが、個人的には楽しみだったりします。
ついに「ジョン・ターナスCEO」が誕生
Appleは2026年9月1日付で、ジョン・ターナス氏がCEOに就任しました。
ティム・クック氏がAppleからいなくなるわけではありません。
クック氏はエグゼクティブ・チェアマン(会長)となり、世界各国の政策立案者との関係など、引き続きAppleの一部業務を支援します。
つまり完全にバトンタッチして去るというより、クック氏がAppleに残りながら、会社の日々の経営をターナスCEOへ引き継ぐ形です。
ターナス氏は2001年にAppleへ入社。
これまでiPhone、iPad、Mac、AirPods、Apple Watchなど、多くのApple製品のハードウェア開発に関わってきました。
MacをIntelからApple Siliconへ移行する際にも重要な役割を担った人物です。
Apple自身もCEO交代の発表で、ターナス氏の技術的な知見と、優れた製品を生み出すことへの強いこだわりを評価しています。
そういう人がAppleのトップになった。
これは個人的にはかなり面白いと思っています。
最大の宿題は、やっぱりAI
ただし、新CEOの前には大きな宿題があります。
AIです。
ChatGPTが登場して以降、OpenAIやGoogleなどがものすごい速度でAIを進化させてきました。
その間、Apple IntelligenceやSiriは期待されたほどの存在感を示せず、「AppleはAIで遅れている」と言われる状況が続きました。
ここをターナスCEOがどう立て直すのか。
これは今後のAppleを見るうえで、一番重要なポイントだと思います。
ただ、2026年のAppleを見ると、少し状況は変わってきています。
AppleはGoogleと協力して次世代のApple Foundation Modelsを開発し、新しいSiriやApple Intelligenceの基盤として使い始めています。
さらに、できるだけ端末上でAIを動かすオンデバイス処理と、より大きな処理が必要な場合に利用するPrivate Cloud Computeを組み合わせる仕組みも強化しています。
つまりAppleも、ようやくAIの次の戦い方が見えてきたように感じます。
AppleはAIでも「全部持っている」のが強い
ここからが、僕がこれからのAppleに期待しているところです。
AppleはOpenAIやGoogleとまったく同じ戦いをする必要はないと思っています。
もちろんAIモデルそのものが賢くなることは重要です。
でもAppleには、
Apple Siliconがある。
iPhoneがある。
Macがある。
iPadがある。
Apple Watchがある。
AirPodsがある。
OSがある。
カメラやマイクをはじめとするセンサーがある。
そして、その上で動くApple IntelligenceやSiriがあります。
これを全部、自分たちの製品としてつなげられる会社はなかなかありません。
だからAppleのAIで本当に面白いのは、
「ChatGPTより賢いAIを作れるか」
だけではないと思うんです。
AIとハードウェアを組み合わせて、何を作るのか。
こっちです。
「AIを搭載したiPhone」の先を見てみたい
今あるiPhoneにAI機能を追加する。
MacにAI機能を追加する。
もちろん、それも重要です。
でも個人的にターナス時代のAppleに期待したいのは、その先です。
AIがあるからこそ成立する、新しいApple製品。
例えば、スマートグラスかもしれません。
AirPodsがさらに進化するかもしれません。
家の中で使う新しいデバイスかもしれないし、今までとはまったく違うウェアラブルかもしれません。
Macだって、AIエージェントが常に動く時代になれば、コンピューターそのもののあり方が変わる可能性があります。
もちろん、これらが実際にAppleから発売されると決まっているわけではありません。
でもAIがこれだけ進化した今だからこそ、Appleが昔から得意としてきた「ハードウェア+OS+チップ+サービス」の組み合わせが、一番生きる時代になってきた気がします。
そして、そのタイミングでハードウェアエンジニア出身の人物がCEOになった。
ここが面白いんですよね。
もう一つの大仕事は「中国依存」
ターナスCEOには、AI以外にも大きな仕事があります。
サプライチェーンです。
Appleは長年、中国に巨大な製造網を築いてきました。
一方で現在は、インドやベトナムなどへ生産を分散する動きを進めています。
ただ、これは単純に「中国から工場を移せばいい」という話ではありません。
Appleほどの規模になると、部品メーカー、組み立て、物流、人材などが巨大なネットワークとしてつながっています。
しかも中国は製造拠点であると同時に、Appleにとって重要な市場でもあります。
中国との関係を維持しながら、インドやベトナムなどへ生産を分散していく。
AIとはまったく違う話に見えますが、これもターナス時代のAppleを左右する大きなテーマになりそうです。
でも、本当の「ターナスApple」はまだ先
そして、ここは忘れないようにしたいところです。
これから数か月で発表されるApple製品を見て、
「ターナスCEOになったらAppleはこう変わった!」
と判断するのは、さすがに早いと思います。
Appleの製品は何年も前から企画・開発されています。
9月9日に予定されているAppleのイベントも、ターナス氏がCEOになってから考えた製品が突然登場するわけではありません。
だから僕が本当に楽しみにしているのは、もう少し先。
2027年、2028年あたりです。
その頃になったら、
「これがターナス時代のAppleなのか」
と思える製品が出てくるかもしれません。
ハードウェアのAppleが、AI時代にどう変わるのか
ティム・クック氏の15年間で、Appleはとてつもなく大きな会社になりました。
そして今、そのAppleをハードウェアエンジニア出身のジョン・ターナス氏が引き継ぎました。
AIでの遅れをどこまで取り戻せるのか。
中国への依存をどこまで減らせるのか。
もちろん、その2つはものすごく重要です。
でもApple好きとして個人的に一番ワクワクしているのは、
AI時代に、Appleがどんな新しいハードウェアを作ってくれるのか。
ここです。
「AIが使えるApple製品」ではなく、
AIがあるから生まれたApple製品
そんなものをターナス時代のAppleから見てみたい。
まずは新CEOとして最初の大舞台となる9月9日のイベント。
そしてその先の2027年、2028年。
久しぶりに「これからAppleが何を作るんだろう」と考えるのが、かなり楽しみになってきました。
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今回の主な情報源
- Apple公式Tim Cook to become Apple Executive Chairman John Ternus to become Apple CEO↗
- Apple公式Apple Leadership↗
- Apple公式Apple Intelligence、パワフルなAI機能を日々の体験に↗
- Reuters(Investing.com掲載)Cook hands Apple to Ternus: bigger and richer, but catching up in AI race↗
※製品仕様・価格は発表時点の情報です。

