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AIを1万体並列で88時間。OpenAIの未解決数学への挑戦がすごい
OpenAIが約1万エージェントでNavier–Stokes問題の解を発見したと発表。88時間の探索と17時間のLean検証、その意味と独立検証の必要性を考えます。
りんご好きringozuki.comAIが賢くなるというと、これまでは「一つのモデルがどこまで賢くなるか」を想像していました。
今回のOpenAIの発表は、そのイメージをかなり変えるものです。
OpenAIは、Navier–Stokes存在と滑らかさ問題について、内部AIシステムが解を発見したと発表しました。
しかも使ったのは、一つのAIとの会話ではありません。約1万のAIエージェントを並列で動かした巨大な研究チームのような仕組みです。
約1万エージェント、88時間
OpenAIによると、GPT-6 Astraより significantly more capable とする開発中の内部モデルを使い、最終的なNavier–Stokes解に約88時間。さらにAstraによるLean形式化・検証に17時間を使いました。
全探索では約490万メッセージ、3000億output token。Navier–Stokes部分だけでも約270万メッセージ、1300億tokenとしています。
今回すごいのは「AIが難問を解いた」という結果だけではありません。約1万のAIエージェントを何十時間も並列稼働させ、巨大なAI研究チームのように使ったことです。
まだ「正式に解決」とは言えない
Navier–Stokes問題はClay Mathematics InstituteのMillennium Prize Problemsのひとつです。
ただしOpenAIが解を発表したことと、数学界が正式に解決を認めたことは別です。独立した専門家による検証はこれからです。
OpenAI自身も100万ドルの賞金を申請しないとしています。
現時点では「OpenAIが解を発見したと主張し、証明と形式化を公開した」段階。ミレニアム懸賞問題が正式解決した、と断定するのは早いです。
AIは「一人の天才」から「巨大チーム」へ?
数日前、OpenAIはAI研究インターン段階へ到達したと発表しました。
OpenAIでは「AI研究インターン」がもう働いている。人間1日でAIは3.1日分今回さらに見えてきたのは、一つのAIを長く働かせるだけではなく、大量のAIを同時に走らせ、探索や検証を並列化する使い方です。
人間の研究チームでも、1万人を同じ問題へ同時投入することは簡単ではありません。AIなら、それがソフトウェアとして可能になり始めています。
これからのAI競争は「一番賢いモデルはどれ?」だけではなく、「何体のAIを、どれだけ長く、うまく協力させられるか」も重要になるのかもしれません。
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今回の主な情報源
※製品仕様・価格は発表時点の情報です。
