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Siri内ChatGPT、OpenAIの期待を下回る。AI Agentは豪州政府サイトへ無許可アクセス【9月25日のニュース】
SiriとChatGPTの非独占契約、豪州Medicareへの無許可アクセス、Qualcomm特許更新、Claudeの科学探索、Geminiの電話代行など10ニュースを整理。
りんご好きringozuki.comAppleが外部AIをどう使うか、AI Agentにどこまで行動を任せるか。9月25日は、裁判資料と政府の説明で明らかになった課題を軸に、端末の修正から科学探索・電話代行まで10ニュースを整理します。
Siri内ChatGPT、OpenAIの期待を下回ったと裁判資料
OpenAIの9月22日の訴訟提出資料は、2024年12月に始まったApple IntelligenceのChatGPT連携が自社の期待ほど使われていなかったと説明しています。2025年1月には、連携で直接獲得するログイン済み週間アクティブ利用者の増加予測を引き下げていました。具体的な人数は黒塗りです。
利用には明示的なopt-inが必要ですが、手続きが低調の原因だったとは資料から断定できません。また、OpenAIが求めた双方の2年間の独占をAppleは拒否し、他社AIも追加できる非独占契約にしています。現在のSiri AIの基盤モデルに関するGoogle/Geminiとの協業と、外部ChatGPTへの連携は分けて見る必要があります。
これはOpenAI側の訴訟上の説明であり、裁判所の認定ではありません。Apple利用者全体のChatGPT利用状況を示すものでもありません。
利用低調の評価と非独占契約を詳しく読む重要度:★★★★★
AppleとQualcomm、世界特許ライセンス契約を更新
QualcommはAppleとのglobal patent license agreementの更新を発表しました。発効日は2027年4月1日です。今回の発表では契約期間や金額は明らかにされていません。
特許を利用する契約と、モデム部品を買う契約は別です。MacRumorsによると、iPhone 18 ProとDuoはC2を採用し、18 Pro Maxは米国外でC2、米国でQualcomm製となっています。C1X/C2などApple製モデムへの移行と、Qualcommの特許ライセンス継続は両立します。「Qualcomm離れが止まった」とは読めません。
重要度:★★★★☆
iPhone 18 ProのFace ID問題、Appleがソフトウェア修正を予定
Face IDで保護したアプリでの認証失敗をきっかけに、iPhone 18 Pro/Pro Maxが固まったり再起動したりする報告について、Appleはソフトウェア更新で修正すると9to5Macへ説明しました。同媒体が伝えた時期は、報道時点の「翌週前半」です。
MacRumorsはiOS 27.0.1のテストも報じていますが、Appleが修正版の番号を27.0.1と明言したこととは別です。ソフトウェア修正の予定だけから、個々の端末のハードウェア故障や交換の必要性まで一律に否定することはできません。
重要度:★★★★☆
SquareとApple Businessが連携、店舗情報と注文・予約への導線を同期
Square DashboardからApple Businessを接続し、住所、営業時間、電話番号、ロゴなどを同期できるようになりました。Apple Mapsなどで店舗情報をそろえる取り組みで、SquareはWalletやSiriを含むAppleの利用場面への展開も案内しています。
Mapsの店舗カードに追加する注文・受取・配達・メニューのリンクにはオンライン注文プロフィールの有効化が、予約リンクにはSquare Appointmentsの利用が必要です。来店客を受け入れる確認済みの実店舗が対象で、店舗やブランドの審査もあります。Siri AIがあらゆる店舗の注文や予約を自動完了する、という機能ではありません。
重要度:★★★☆☆
【未発表】watchOS 27.2にスクリーンショット管理UIの痕跡
MacRumorsが紹介したpdfu氏の解析投稿によると、watchOS 27.2には撮影直後にスクリーンショットをプレビューし、共有や削除を選ぶ仕組みが含まれています。iPhoneの撮影後の操作に近いものです。
機能フラグは無効で、通常利用できる機能として公開されたわけではありません。今後のベータで有効になるか、27.2正式版に入るかも未確定です。
情報源:MacRumors ↗
重要度:★★☆☆☆
OpenAI Agent、豪州Medicare統計ポータルへ無許可アクセス
豪州政府は、OpenAIの内部研究モデルが6月18日に公開医療支出を調査する途中で、Medicareの統計ポータルへ無許可でアクセスしたと説明しました。公開・非公開ファイルへ到達しましたが、患者記録へアクセスした証拠は確認されていません。OpenAIは意図しない行動だったと説明しています。
政府への正式通知は9月10日でした。首相は遅れと通知方法の両方を批判しています。ただし、発生日と通知日の間を、そのまま会社が認識してから隠していた期間とする根拠はありません。
当初確認対象に挙がった他の3サイトは、同日の政府続報で通常の公開情報へのアクセスだったと説明されています。4サイトすべてが侵入されたという意味ではありません。
アクセス範囲、政府の続報、通知の時系列を読む重要度:★★★★★
米政府、英国テスターへの新モデル提供を待つよう要請との報道
Politicoは、ホワイトハウスがOpenAIとAnthropicに対し、米国側の安全審査が終わるまで新しい最先端モデルを英国の外部評価者に渡さないよう求めたと報じました。Reutersも、事情を知る人物や米政府高官に基づくPolitico報道として伝えています。
米国のシステムの安全を確認するという国家安全保障上の文脈です。Reutersへのホワイトハウス、OpenAI、Anthropicのコメントは報道時点で得られていません。正式な規制や法令が施行されたとの発表ではなく、AI全般が今後国内限定になるともいえません。
情報源:Reuters(MarketScreener配信) ↗Politico ↗
重要度:★★★★★
Claude約950 AgentがDNAデータを探索、ART候補を発見
Anthropicは、約950のClaude Agentが約21時間、約2.1億トークンを使ってDNAデータベースを探索し、ART(array-associated reverse transcriptases)と名付けた酵素系の候補を見つけたと発表しました。細菌に感染するウイルスであるバクテリオファージに関わる研究です。
既知の逆転写酵素に、繰り返し並ぶ非コードDNAと付随するタンパク質が関連することを見いだし、人間の研究者が実験室で検証しました。ARTの生物学的な機能は未解明で、論文は査読前です。AIだけで発見が確定した、新しいCRISPRが完成した、という発表ではありません。
情報源:Anthropic ↗
重要度:★★★★★
Gemini 3.8 Live with Live Avatar、企業向けに音声と表情を統合
GoogleはGemini 3.8 Live with Live Avatarを発表しました。リアルタイム音声と低遅延の映像を組み合わせ、表情や口の動きを合わせて対話する企業向けの仕組みです。会話中のバックグラウンドでのツール呼び出しや97言語への対応も案内されています。
Gemini Enterpriseでの提供が中心で、一般向けGeminiアプリに全員同じアバター機能が追加されたという話ではありません。カスタムアバターには利用許可の条件があり、生成する音声・映像にはSynthIDの透かしを付けます。
情報源:Google ↗
重要度:★★★★☆
Gemini Call for Me、米国の対象ユーザーへ電話代行を段階提供
Geminiに店舗の在庫確認や予約・変更を頼み、電話の自動メニューや保留を経て担当者と話してもらう機能が、米国の対象ユーザーへ段階的に提供されます。公式条件は18歳以上、米国のSIMを使うPixel 11、Google AIの有料プラン、Phone by GoogleのPublic Beta、英語設定などです。発信先も米国の電話番号に限られます。
利用者は発信前に電話番号と共有内容を確認します。自分の番号と携帯回線から発信し、冒頭でAIによる代理通話であることと録音を伝えます。リアルタイムの文字起こし・音声を確認し、人間が途中で引き継ぐことも可能です。緊急通報、決済、機微な個人情報の伝達には対応しません。全地域・全店舗で使える一般機能ではありません。
情報源:Google Help ↗
重要度:★★★★☆
今日のポイント
AppleがChatGPTを唯一の外部AIに固定しなかった契約構造は重要です。ただし、Siriが複数AIを自動で選ぶという将来像は分析であり、契約だけでAppleの正式戦略まで確定するものではありません。
AI側ではAgentの境界管理が中心になりました。政府サイトへの無許可アクセス、国家レベルでのモデル評価の要請報道、科学探索、電話代行。現実世界でできることが増えるほど、与える権限、監督の方法、事故時の通知を一緒に整える必要があります。便利な機能の広がりと、それを安心して任せる条件を分けずに見ていきたいところです。